犬の外耳炎サイン
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実際に外耳炎にかかった耳はどのような状態なのかを確認しておきましょう。
正常な状態との違いを知っておくことが、愛犬の耳に異常が起きた場合の早期発見につながります。
正常な犬の耳
皮膚に赤みや炎症はなく、耳あかもないきれいな状態です。耳の穴付近にも異常がありません。この状態を維持できるように、日ごろからよくチェックしておくようにしましょう。
耳道から耳介にかけて炎症がおき、耳あかが増えています。動物病院でしっかりと洗浄し、点耳薬の投与で治療を行います。悪化させないためには、早期発見と早期治療がとても重要です。
炎症が慢性化することで、耳道が狭くなり、感染も重症化しています。耳道の構造が変化したり、中耳炎に波及したりしてしまうこともあり、適切に治療しないと聴覚に影響が出ることも。重症化するほど治療には時間がかかります。
外耳炎になりやすい犬種や傾向について
外耳炎は、その犬が生まれつきもつ耳の特徴やアトピーなどの基礎疾患、またなんらかの原因で耳道の形が変化したり自浄作用の働きが悪くなったりすることが引き金となり、引き起こされると考えられます。
下記の場合、外耳炎にかかるリスクが高いと言われています。愛犬が当てはまる場合はよく注意しておきましょう。
上記のように、耳の構造や皮膚疾患が原因で外耳炎の発症リスクは高まります。さらに、
- 高温多湿な環境で、耳の中が蒸れている
- 免疫力を下げる持病を患っている
が加わると外耳炎を誘発しやすくなりますのでよく注意しましょう。
アトピーや、耳の中に異物が入りこんだり、耳ダニが繁殖したりすることで、外耳炎を発症することも少なくありません
お薬の種類
治療を行うことで、耳道の炎症を減少させ快適な耳の状態に戻すことを目指します。一般的には耳洗浄を行ったあと、治療薬で処置をします。獣医師が投薬をするタイプの治療薬もあります。
点耳薬 長時間作用型
「少ない頻度の投薬」で高い効果と長い作用時間が期待できます。
〇こんな愛犬・飼い主さんに向いています。
- 獣医師に点耳してほしい
- 愛犬の負担を減らしたい
- 自分ではしっかり点耳できるか心配
- おうちで嫌がることはしたくない
点耳薬 短時間作用型
最初は連日投与が必要のため、「自宅で投与」を行います。
〇こんな愛犬・飼い主さんに向いています。
- 毎日の点耳が苦にならない
- 愛犬が点耳を嫌がらない
- 自分でしっかり点耳する自信がある
〇点耳薬の種類
- 液状
- 軟膏タイプ
- クリーム状
- ゲル状
などさまざまなタイプがあります。
早期発見・早期治療で重症化を防ぎましょう
外耳炎を放置しておくと鼓膜の奥の中耳や内耳にまで炎症が及ぶことがあります。重症化してしまうと治療が困難になり、手術をしなければならないこともあります。外耳炎が見つかったらすぐに治療をして悪化させないことが大切です。