成犬と子犬の回虫の見つけ方
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回虫はどのようにして犬に寄生するのか
犬は簡単にこの消化管内寄生虫をもらってきてしまいます。特に回虫は、あなたやあなたの家族にも感染する可能性があるため、その見つけ方を知っておくことが重要です。では、愛犬がこの消化管内寄生虫に感染しないようにするために、知っておかなければならないことを見ていきましょう。
犬の回虫とは?
回虫は犬で最も多く見られる消化管内寄生虫のひとつです。この寄生虫は犬の消化管の中で自由に生活し、消化途中の食べ物を栄養源として、その栄養素を皮膚から吸収します。姿は白または薄茶色のスパゲティのような管状で、長さは十数センチに及ぶことがあります。
犬はどのようにして回虫に感染するのか?
犬は年齢にかかわらず回虫に感染する可能性がありますが、胎盤を通して感染した状態で生まれてきたり、母乳から感染したりすることがあるため、子犬で最も多く見られ、症状も重篤です。
ただし、成犬も簡単に感染することを忘れてはいけません。成犬の場合は、屋外で匂いを嗅ぎ回っているときに土、植物または糞便の中の回虫卵を誤って飲み込んだり、感染したネズミや鳥などを食べたりすることで感染します。
成犬が回虫に感染したときの症状は?
残念ながら、成犬は回虫に感染しても無症状のことが多いため、愛犬が回虫に感染しているかどうかは分からないでしょう。とはいえ、下痢や嘔吐が見られることはあります。犬の吐瀉物や便の中に回虫が見つかることもあります。
嘔吐と下痢は、成犬のその他の多くのありふれた健康問題の症状でもあることを覚えておいてください。症状が続くときは、必ず動物病院を受診しましょう。
子犬が回虫に感染したときの症状は?
嘔吐と下痢
子犬が回虫に感染するリスクは、成犬よりもはるかに高く、症状としては下痢がよく見られます。子犬は回虫をそのままの姿で吐き出したり、便とともに排泄したりすることがあります。
成長不良と状態不良
回虫を持つ子犬は成長不良の症状を示すことが多く、次のような徴候が見られるかもしれません。
· 週齢や月齢のわりに小さい
· 腹部の膨満
· つやがなく状態の悪い被毛
咳
非常に幼い子犬では、回虫の幼虫が肺に移行して、肺炎や咳につながることがあります。上記の症状のすべてにいえることですが、これらの兆候に気づいたときは獣医師に相談することをおすすめします-別の健康問題を示唆している可能性もありますから。
回虫が犬から人にうつることは?
あります。人は、土やその他の汚染された表面から虫卵を誤って摂取することで感染する場合があります。健康な大人ならまったく症状に気づかないこともありますが、子ども、特に砂や泥の中でよく遊ぶ子どもたちは、重症例となるリスクが高くなります。
回虫症の治療法と予防法
犬の回虫症は非常によく見られる病気で、治療薬がありますし、早く見つけることができれば合併症を起こすこともほとんどありません。駆虫薬を使えば、このありふれた寄生虫を駆除することができます。子犬に回虫の駆虫薬を与えるときは、獣医師の処方を受けて正しく製品を使用する必要があります。
成犬では、回虫だけでなく、寄生している可能性のあるその他のよく見られる消化管内寄生虫も残らず駆除してしまうことが不可欠です。良好な衛生状態を保つことも大切です。愛犬と遊んだ後や食事の前には手を洗い、愛犬の寝床、毛布、食事ボウルを定期的にきれいにするようにしてください。愛犬の排泄物を必ず取り除くようにすることも、寄生虫の感染拡大を防ぐのに役立ちます。
寄生虫感染を未然に防ぐ対策と症状が見られた場合の素早い対応を心がければ、愛犬をきっと最良の健康状態に戻してあげられるはずです。