ペットと一緒の引っ越しをストレスフリーにする方法

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引っ越しは、犬や猫にはかなりのストレスです。転居前にできること、新居に到着してからできることを詳しくご紹介します。 

新居への引っ越しは、あなただけでなくペットにもストレスのかかるもの。なじみのない景色、匂い、音がする新居は、動物にとってストレスの原因となります。けれども綿密な計画があれば、ペットと一緒の引っ越しでも、犬や猫を新居に素早く上手に慣れさせて、すんなり新生活へと移ることができるでしょう。 

引っ越し前にペットの準備を整える

できれば、引っ越しの2~3か月前に犬や猫の準備をしておくのがいいでしょう。ここに示す「ペットと一緒に引っ越すヒント」を参考に準備を整えてください: 

動物病院に連れていって健康チェックを受ける

  • 移動中や新しい環境でペットを寄生虫から守るために、ワクチン接種と寄生虫対策の状態を確認しておきます。 
  • ペットのマイクロチップ、首輪のタグ、記録を最新の状態にし、新住所を反映させます。 
  • ペットを落ち着かせ、新居に慣れさせる方法について獣医師に相談しましょう。ストレスの溜まりやすいこの時期にリラックスさせる効果のあるサプリについて聞いてもいいでしょう。 

ペットの移動準備をする 

  • ペットのお泊まり用バッグを用意する。食事、おやつ、そのほか移動中の世話に欠かせないものを入れる。 
  • 心地のいい毛布を入れたキャリーケースを用意し(ペットを落ち着かせるフェロモンを吹きかけてもいいでしょう)、家の中のペットのお気に入りの場所に置きます。こうすることで、引っ越し当日にペットは安心して嫌がらずキャリーケースに入ってくれるようになります。 
  • 新居へ車で移動する場合、引っ越し前に短いドライブに連れていき、長距離の移動に備えます。比較的近所への引っ越しの場合は、荷物を全部運び終わってからペットを移動させれば、ペットを混乱させずに済みます。 
  • 犬の場合も猫の場合も、キャリーケースにトイレシートを敷いてあげましょう。よくしつけられたペットでも、長く辛い移動中はトイレマナーを忘れてしまうことがあります。 
  • ペットとはぐれたときのために、ペットの最新の写真をスマホに入れておきましょう。 
木製のフェンスに前脚をかけ、向こう側をのぞく茶トラの猫

新居を整える  

前の所有者や住人が新居を綺麗に掃除しておいてくれればいいですが、たとえ綺麗に見えたとしても、ノミがどこかに隠れているかもしれません。次のヒントを参考に、ペットのために新居を整えましょう: 

新居に着いたら隅々まで掃除する

  • 前の所有者や住人のペットが残したマダニやノミを駆除するため、家庭用噴霧薬を室内で使用し、残った寄生虫を駆除しましょう。 
     

庭の準備を整える

  • 前に住んでいたペットやアライグマ、鹿、キツネ、その他の動物がマダニやノミを残していて、それがペットに寄生するかもしれません。枝葉を剪定して芝生を刈り、茂みをなくして、寄生虫が隠れられる場所を減らしましょう。 
  • 庭に庭用害虫駆除スプレーを撒いて、ノミやマダニを退治しましょう。 
  • 前の家に帰ろうとするペットもいます。フェンスに犬や猫が通り抜けたり、くぐったりできる隙間や弱くなっている場所、穴がないか確認しておきましょう。 
  • フェンスをしっかりさせたら、ペットにリードを付けて新しい庭に慣れさせます。 
犬用ベッドで白と茶のブチ猫に前脚をまわして寄り添うジャック・ラッセル・テリア

ペットが慣れるのを助ける 

家を綺麗に掃除して庭のノミ・マダニ対策も済み、ペットも自由に歩き回っているかもしれません。けれどもまだ、ペットの気持ちを新居に慣れさせる仕事が残っています。次のようにすれば、もっと居心地よくしてあげることができます:  

ペットにとって危なそうな隠れ場所はふさぐ 

  • ペットはストレスを感じたり圧倒されたりすると、どこかに隠れようとすることがあります。危なそうな隠れ場所はふさいでペットの安全を確保しつつ、落ち着ける場所には自由に行かせてあげましょう。お腹が空けば、隠れていてもそのうち出てきます。 
     

猫はトイレ、食事、おもちゃと一緒に小部屋に入れてあげる  

  • 猫を新居に慣れさせる場合、なじみのある匂いと一緒に小さな場所に入れてあげると安心します。そうすることで、ほかの場所に足を踏み入れる前に、少しずつ新しい場所に慣れさせることができます。見捨てられたように感じさせないために、頻繁に部屋をのぞいてたっぷり愛情を注いであげましょう。だんだん新居に慣れてきたら、ほかの場所にも行けるようにしてあげます。 
     

犬には慣れ親しんだベッドとお気に入りのおもちゃを与える 

  • 引っ越しすると、ベッドやおもちゃを新調したくなるかもしれませんが、犬にはきっと、家の匂いが染み込んだ、環境の変化を感じさせない安心できるお馴染みのアイテムが必要です。 
     

新しい環境に外飼い猫を慣れさせる

  • 外で過ごすのが好きな猫でも、引っ越してから2~3日は外に出さないようにします。ただし、少しだけ窓を開けて外気を室内に入れてあげます。窓のそばにお気に入りの家具を置いて、外の世界に足を踏み入れる前に、新しい環境を観察してなじめるようにしてあげましょう。 
茶色のシベリアン・ハスキーを診察する獣医師と、犬の身体を抱える飼い主

新しい動物病院を探す 

遠くへ引っ越す場合、転居が完了したらまず、新しい動物病院を探します。以下を参考に探すといいでしょう: 

  • ペットを飼っている隣人にお勧めの動物病院を聞く。 
  • オンラインのレビューを見る。 
  • 候補の動物病院のウェブサイトを見て、どのようなオプションがあるか比較する(バーチャルツアーを提供している病院もある)。 
  • 試しに異なる動物病院を2~3か所訪ねてみて、あなた(とあなたのペット)が最も安心できるところに決める。 

ペットと一緒の引っ越しは、人間にもペットにもストレスが多いもの。けれども、ここにご紹介するシンプルな方法を実行すれば、はるかに楽になるでしょう。 

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