初めて猫を飼う場合の4つのヒント

猫を迎えるための心構え 

おめでとうございます! 初めての猫を飼う場合も新たな一匹を迎える場合も、新しい猫を家に連れて帰るのは、ユニークな個性とニーズとの出会いを意味します。これからずっと暮らすことになる家への旅路はすべてが特別です。けれど、も猫の幸せと健康を守り、新しい家族に慣れさせるために、すべての飼い主にできることがあります。これからご紹介するヒントを参考にして、あなたの猫が新しい環境にできるだけ楽に馴染めるようにしてあげましょう。あなたと猫、の両方のために。 

ヒント1:必需品の購入 

猫を迎える前に、いくつかの必需品をかならず準備しておきます。お近くのペットショップやオンラインショップで、最低限次のものを用意しておきましょう: 

  • 寝るための暖かい箱、バスケット、またはベッド 
  • 高品質なキャットフード。動物愛護施設やブリーダー、ペットショップに、それまで何を食べていたか尋ね、少しだけ分けてもらえるか聞いてみるか、同じものを用意しましょうましょう。(お腹を壊さないよう、キャットフードの切り替えは徐々に行うことが大切です。) 
  • 食事と水用の食器 
  • 猫用トイレとトイレの砂 

次のアイテムの購入も検討しましょう: 

  • 猫を運ぶための頑丈なキャリーケース 
  • 猫の気持ちを刺激し、トレーニングにも役立つおもちゃとおやつ 
  • ブラシや爪切りなどのお手入れ用グッズ 
  • 爪とぎポール 
  • あなたの連絡先を記したタグ付きの首輪 
  • リードを付けるトレーニングを予定している場合は、リードとハーネス 
  • 高齢猫の場合、特別処方の猫用プロバイオティクスまたはサプリメント 

ヒント2:家の中の準備を整える  

必要なものを揃えたら、次は新しい猫のために家の中の準備を整えましょう。猫は特別なニーズの持ち主です。スペースを準備する際にはその点に注意します。 

「猫用の部屋」を用意することを検討する  

先住ペットがいる場合、この点が特に重要になります。動物愛護施設やペット専門店から猫を迎える場合、狭い空間で暮らすことに慣れているため、初めのうちは、囲いも何もない家の中に放されると圧倒され、恐がるかもしれません。猫のベッド、食事と水用の食器、トイレ、おもちゃをベッドルームやバスルーム、書斎に置いてあげましょう。新しい家に慣れながら必要なものをすべて見つけることができ、安心します。 

安全に隠れられる場所を十分用意してあげましょう   

猫には昼寝ができ、賑やかな場から逃れられる自分だけの場所が必要です。家具の下、窓台のような高い場所、段ボールの中、猫用ベッドでもかまいません。キャットタワーを買ったり、椅子の上にシーツや毛布をかけて隠れられるようにしたりするのもいいでしょう。 

家の中を猫から守る 

「テーブルの端に置かれたコーヒーカップを倒す」「キッチンカウンターに飛び乗って食べ物をあさる」「電気コードをかじる」「小さなアクセサリーやペーパークリップなどの小物をおもちゃにして遊ぶ」―これらはみんな、猫によく見られる行動です。余計なことをされたくないなら、片づけるのが一番。そして猫が誤って飲み込まないよう、小さなものはきちんと拾っておきましょう。 

さらに、家の中にある植物にも注意してください。猫は青々とした草をかじるのが大好きですから、そういった植物は猫の届かないところに移動させます。また、猫にとって毒となるような植物は絶対に置かないようにしましょう。 

ルールと日課を決める

新しい猫には食事と水、清潔なトイレ、自分だけになれる時間、毎日の遊びの時間が必要です。食事と水を与える係、トイレを掃除する係、おやつをあげる係などを決めておくといいでしょう。一貫した日課を決めることで、猫もより早く慣れることができます。 

ヒント3:新しい猫のことを知る 

いよいよ新しい家族を迎える時が来ました! たっぷりの愛情とちょっぴりの忍耐があれば、あなたの猫もきっとくつろいでくれるでしょう。 

たっぷり時間をかけて慣れさせる

最初の2~3日は「猫用の部屋」か、家の中の一角で過ごさせます。家に連れてきたばかりの頃は、食事を食べたり水を飲む量が減ったり、隠れたり、愛嬌がなかったり、少し威嚇をしたりするかもしれませんが、心配はいりません。ストレスを感じているだけです。あなたやあなたの家に慣れるには、ある程度時間がかかるかもしれませんが、猫のペースで慣れさせてあげましょう。ただし、最初の2~3日のうちにきちんと食事と水を摂取し、トイレを使っているか確認するようにします。 

何度も少しだけ短時間・頻回に様子を見に行く

床に座って、猫をあなたのところに来させましょう。抱き上げてぎゅっとしたくなっても我慢。猫の方から近寄ってくるようにします。床に座って猫と同じ高さになることで、猫の恐怖心がやわらぎます。猫には自分だけになる時間が必要で、触られたくないときや撫でられたくないときは、ボディランゲージで知らせてきます。猫が示す境界線を尊重すれば、信頼関係を築き始めることができるでしょう。 

活動範囲をゆっくりと広げていく

探検を無理強いしてはいけません。猫のペースで進めさせることが大切です。場合によっては、新しい環境に慣れるのに数週間かかることもあるでしょう。勇敢な猫ちゃんが勇敢に家の中を探検するようになっても、食事や水、トイレは、場所がわかるよう同じ所に置くようにします。 

一緒に過ごす時間を徐々に増やしていく  

様子を見に行くときは、いつも猫だけに注意を向けるのではなく、読書や仕事、インターネットサーフィンをしたり、くつろいだりしながら、さり気なくそばにいるようにすると、猫はあなたのそばにいても安全だと理解するようになります。 

ヒント4:動物病院に連れて行く 

猫を迎えた最初の週に、初めての健康チェックのために動物病院に連れていきましょう。その際、以下の点に留意します: 

  • 受診時、あなたの猫に関する書類をすべて持参する。健康に関する記録、ワクチン接種証明書、マイクロチップ情報など。 
  • 定期健康診断の実施をお願いする。書類とあわせて検査をすることで、獣医師は猫の健康状態を知ることができます。ワクチン接種歴によっては、新たにワクチン接種を受けることになるかもしれません。 
  • 手術がまだの場合は避妊または去勢手術の時期について相談する。まだの場合は必要になります。 
  • わからないことは遠慮せずに質問する。あなたの猫に関しては、かかりつけの獣医師が一番の情報源です。食事、ワクチン、おすすめの製品、お手入れ、トイレトレーニングなど、わからないことは遠慮しないで聞きましょう。くだらない質問などありません。愛猫のために最高のケアをするためなのですから! 
  • 定期的な寄生虫予防対策について尋ねる。あなたの猫をノミマダニ猫のフィラリア、回虫、耳ダニ、その他の害虫から守りましょう。あなたの猫に必要な予防薬がないか、獣医師に聞いてください。 

あなたの猫はいつの間にか新しい家に慣れ、ユニークな個性を発揮するでしょう。膝に乗って構ってもらいたがる猫、控えめで物静かな猫、猫にもさまざまな個性がありますが、みんなそれぞれの方法であなたに愛情を示してくれるでしょう。 

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