愛犬にマダニがいるかどうかを見分ける方法
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マダニは犬に隠れて血液を吸う小さな虫です。以下は、愛犬にマダニがいるかどうかを見分ける方法です。
犬の家族はほぼ全員、マダニについて耳にしたことがあり、犬と人の両方に危険な病気を媒介することを知っています。しかし、マダニは隠れるのがうまく、見つけるのは大変です。では、愛犬にマダニがいるかどうかをどうやって見分けるのでしょう?
愛犬が森や草地などの戸外で過ごすことがある場合、マダニがいないかを定期的に調べてください。マダニは1年を通じて活動しますが、一般には春と秋に多く見られます。
犬で見られるマダニはどのような外観ですか?
マダニは小さく、犬の皮膚の上に硬い突起があるような感じで、一般的には暗褐色か黒色です。ライフステージによって、マダニの足は6本(幼ダニ)のこともあれば、8本(若ダニおよび成ダニ)のこともあります。マダニはしばらく犬に付着していると、犬の血を吸ってお腹が膨れ、淡褐色や灰色に見えることもあります。このような場合、マダニは皮膚の小さなしこりや嚢胞となかなか区別できません。
マダニは通常、犬の頸部、頭、耳、四肢の内側のしわの辺りで見られます。ほとんどの人は、マダニが犬に付着して吸血した後にしかマダニに気がつきません。しかし、マダニは犬に付着すると、咬みついて吸血するのに最適な場所を探して、体中を動き回ることを知っておくことが重要です。
犬にマダニがいることを示す症状
次の症状が見られるようになったら、愛犬の体のどこかにマダニがいる可能性があります。
- 舐めたり、噛んだりする:犬は、マダニがいる場所を舐めたり、噛んだりすることがあります。
- 皮膚の発赤、炎症:マダニが咬みついた皮膚が腫れたり、炎症を起こしたり、赤くなることがあります。
- 貧血:小型犬や子犬に多数のマダニが寄生すると、マダニが大量の血を吸うので犬は貧血になります。マダニに寄生された犬は歯肉の色が薄く、不活発になることがあります。
- かさぶた:犬の体のあちこちにかさぶたがある場合、犬の皮膚に入り込んだマダニがいる可能性があります。
- 頭を振る:マダニは犬の外耳道に入り込んだり、耳介に咬みついたりすることがあるので、頭を振ることがひとつの徴候になる場合があります。
- ダニ麻痺症:まれに、一部のマダニが吸血中に犬の体に毒素を注入し、足および全身の脱力・麻痺を引き起こすことがあります。
- ダニが媒介する病気:マダニによって伝播される病原体がいくつかあり、ダニが媒介する病気に犬がかかる場合もあります。犬で貧血や発熱、黄疸、元気消失などの症状を示すバベシア症、犬では無症状のことが多いがまれに発熱や食欲消失、白血球や血小板の減少などがみられる重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、犬に沈うつ、食欲不振、発熱、リンパ節の腫脹、腎不全が起こることがあるライム病などがあります。
愛犬のマダニ対策を継続し、マダニのリスクから守ってあげましょう。