犬の駆虫後に予想されること

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犬の駆虫プロセス 

犬は好奇心旺盛な動物で、鼻と口を使って世界の多くに出会います。ただ、残念なことに、これは常に消化管内寄生虫の脅威にさらされることを意味します。愛犬に寄生虫がいる証拠を見つけた場合は、駆虫薬を使えば素早く効果的に問題に対処することができます。 

犬の寄生虫の治療とコントロールによく使われているのは錠剤とスポットオンです。愛犬にぴったりの製品が見つかれば、与えるのは通常簡単です。でも、駆虫薬を使った後、愛犬にはどんなことが起こるでしょうか。では、駆虫後の最初の数時間から数日間に予想されることを見ていきましょう。 

駆虫薬投与後の最初の数時間

駆虫薬の投与後は、ストレスをかけたり興奮させたりしないように静かに過ごしましょう。家族が愛犬を観察する時間が取れる日を選ぶと良いでしょう。 

愛犬の駆虫は、おやつを与えるのと同じような簡単なプロセスです。実際、経口の駆虫薬を使う場合は、おやつやウェットフードに錠剤を隠して与えると、愛犬に錠剤を全部飲み込んでもらうのに役立ちます。ペットにとっておやつのような風味が初めから付けられている経口薬もありますから、その場合は食べ物に隠す必要もないでしょう。 

すべての経口薬に言えることですが、犬は投与後嘔吐することがあります。駆虫薬を与えてから特に2~3時間は嘔吐しないか観察するようにしてください。 

経口薬を吐いた場合は、処方を受けた動物病院へ相談しましょう。吐いた後の犬の健康状態、投与後どれくらいで吐いたのか、お薬が吐物にあったか、併せて伝えてください。また、愛犬が、錠剤が大嫌いで、ごまかしがきかないときも獣医師に相談しましょう。愛犬が、錠剤が大嫌いで、どんなごまかしも効かないときは、スポットオンの駆虫薬を選択してみるのもよいでしょう。  

投与後の駆虫プロセス 

愛犬のお腹にいる寄生虫の種類によって、駆虫から数日で便と一緒に虫が出てきたり、出てこなかったりします。ほとんどの駆虫薬は、回虫、鉤虫、鞭虫を麻痺させて死滅させ、条虫は死滅すると壊れて小さな断片に分解されます。鉤虫や鞭虫のような消化管内寄生虫はとても小さく、犬の便と一緒に排泄されても目には見えないことがあります。 

駆虫後の犬の便にまだ生きている寄生虫や死んだ寄生虫が混ざっていて驚くことがあるかもしれませんが、それは正常なことです。 

子犬や一部の成犬には、最初の駆虫から2~3週間後に再度の駆虫が必要になることがあります。多くの場合、これが必要かどうかは、寄生虫の種類や使用した製品によって決まります。愛犬の駆虫スケジュールについては、獣医師に相談してください。  

犬の駆虫が必要なわけ

お腹の虫が深刻な健康問題を引き起こすことはまれですが、愛犬の調子がなんとなくすぐれなくなることがあります。これは、消化管内寄生虫が愛犬の消化管内に住み着いて、血液や栄養素を吸収しているせいです。寄生虫感染の症状には、お尻歩き、つやのない被毛、体重減少、元気がない、下痢などがあります。幼い子犬は非常にリスクが高く、治療しないまま放置すると、重篤な寄生虫感染から貧血、栄養不良、腸閉塞につながったり、重症例では死に至ることさえあります。 

回虫(トキソカラとも呼ばれます)などの一部の寄生虫は、人にうつることがあります。トキソカラは、特に小児に深刻な問題を引き起こすことがあります。幸い、愛犬の定期的な駆虫は、ペットと家族を守るのに役立ちます。駆虫は簡単ですし、寄生虫を食い止めるための最良の方法でもあります。 

ご存じでしたか?

愛犬が排泄したばかりの便がトキソカラの感染の危険をもたらすことは、まずありません。感染した犬の便には通常、回虫の卵が存在しますが、卵が成熟して感染力を獲得するには約2週間を要します。愛犬の排泄物を素早く片付けて正しく処分することが重要なのは、そのためです。 

今後の計画を立てる

残念ながら、完全に駆虫できたとしても、再感染のリスクは続きます。愛犬を消化管内寄生虫から守る一番の方法は、定期的に駆虫を行うことです。一般的な消化管内寄生虫の駆除と同時にフィラリア症予防ができる駆虫薬もありますので、獣医師に相談してみましょう。  

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